FEATURE: S/PARK Studio

呼吸を整え気づきを得る、インナービューティーメソッド 〜腸活〜

「アクティブな美しさ」に着目し、ランニングとエクササイズのレッスンプログラムを展開するS/PARK Studio。「美」を専門として先進し続けてきた資生堂の研究所であるS/PARKならではの特性が詰め込まれたエクササイズスタジオだ。そこで展開されているプログラムのひとつ「インナービューティーメソッド 〜腸活〜」をレポート。資生堂研究員と運動の専門家によって共同開発されたオリジナルプログラムの内容をお届けする。

内側から美しくなることを目指した「インナービューティーメソッド」のクラスでは、「腸活」と「温活」をテーマに、呼吸・マインドフルネス・身体調整法の3本柱をベースにしたプログラムを構築。毎週火曜日は腸の活動を促す「腸活」、木曜日は体を温める「温活」がメインになっている(2020年1月現在)。 ゆったりとした動きで一見ヨガのようにも見えるが、「息を吐く」というところに重きを置いている点がこのプログラムの特徴だ。教えてくれるのは、学校などで講師も務めるインストラクターの藍 智美さん。

エクササイズの前に、資生堂のサプリメントブランド「N.O.U」のサプリメントと黒酢ドリンクが配られる。スティックタイプのサプリメントには、腸内環境を整えてくれるビフィズス菌が配合されており、ヨーグルト味で飲みやすいのもうれしい。また、黒酢ドリンクは、飲むとシャキッとなるので、スムーズに運動を始められそう。文字通り内側からアプローチするのも「インナービューティーメソッド ~腸活~」プログラムの特徴だ。

まずは、今の自分がどのくらい息を吐き続けていられるかのチェックからスタートする。藍さんが「20、21……」と数えていくが、大体の人は30秒ももたない。

次に、自分の身体の状態を確かめるように、手で筋肉を触りながらほぐしていく。少しマッサージしただけでも、身体が柔らかくなるから不思議だ。身体がよくほぐれたところで、動きのあるポーズに移っていく。「脚の曲げ伸ばしをすることで、鼠蹊部(そけいぶ)にある腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉が刺激されます。この部位を動かすことで、内臓にも刺激が伝わり、身体の内側から温まります」と藍さん。さらに、呼吸法によっても内臓を刺激が伝わるため、腸が温まって活発になるという。

十分に身体が温まり、呼吸が楽になったら、床に寝転んでストレッチ。後半のマインドフルネス瞑想に向けて、心身の緊張を解いていく。部屋が暗くなり、資生堂グローバルイノベーションセンター・香料開発グループで開発・監修したラベンダーをメインとした香りが漂うと、深いリラックス状態へと誘われる。

「今、ここ」に集中し、深い呼吸を繰り返す「マインドフルネス瞑想」。腹式呼吸で自律神経の副交感神経を優位にし、休息スイッチをオンにする。静かな部屋の中で、スーッという心地のいい呼吸音だけが響く。

瞑想が終わると、最初と同じように息のカウントを行う。ほとんどの人がプログラム後の方が、長く息を吐き続けることができた。

「呼吸が深まると心がゆったりとしますよね。マインドフルネス瞑想が終わった時、いかに日中忙しくしていたかに気づくと思います。自分の身体やメンタルに意識を向けて、変化を感じてもらうことを大事にしています」と、藍さん。

日々何かに追われ、忙しく暮らす現代人にとって、ストレスは避けて通れない。常に緊張状態にいると、交感神経が優位に立ち、腸の動きが鈍ってしまう。「インナービューティーメソッド ~腸活~」プログラムでは、深いリラックス状態を得ることで、腸の働きを促すのはもちろん、思考までクリアにしてくれる。毎週火曜日は、自分自身を内と外から顧みる時間にしてみては?