中国スタートアップと取り組むビューティーイノベーション。fibona IN CHINAプロジェクトメンバーが抱く展望と野望
2023.07.11資生堂研究所が主導するオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」は、2022年9月より「Co-Creation with Startups」の活動を通じて、第4期となるスタートアップ募集を開始した。
fibona IN CHINAは、「Medical Beauty Technology」と「Holistic Beauty Technology」をテーマにスタートアップの募集・審査を実施した。プレゼンテーション審査を通過したスタートアップに対して、100日間のアイデア検証を経て、2022年12月の最終審査会を実施。2023年1月より、審査を通過したスタートアップと共同開発を進行している。
"多様な知と人の融合 "をコンセプトに、fibonaでは2019年からスタートアップとの共創を進めている。fibonaにとっては、2021年に韓国で実施したスタートアップ募集に続き、今回は2度目の海外スタートアップ審査となった。
fibona IN CHINAは、中国にあるイノベーション拠点として、技術進歩の著しい多くの中国のスタートアップとのコラボレーションを加速し、資生堂が、中国発でイノベーティブな製品・サービスを生み出し続けることを目指す手法のひとつとして進めており、現在は概念実証(POC)の段階にある。
中国イノベーションセンター(CIC)で研究戦略部長を務める才脇卓也、fibona IN CHINAプロジェクトの主担当者である汪彦杰、横浜のグローバルイノベーションセンター(GIC)からfibonaのメンバーとしてピッチコンテストをサポートした林クアンティン、王嘉寧が、資生堂にとって大きな市場である中国に関する発見や課題、今後の展望について議論した。
──初めにみなさんの自己紹介と、"fibona IN CHINA"プロジェクトとの関わりについて教えてください。
汪:
中国イノベーションセンターでR&D戦略の企画マネージャーをしています。大学で薬化学・生物化学を専攻した後、2016年に上海にある資生堂の研究所にスキンケア処方開発の研究員として入社しました。2022年には研究戦略部に配属され、資生堂中国初のオープンイノベーションプログラム「fibona IN CHINA」を立ち上げました。このプログラムは、中国のユニークなスタートアップ企業と共創し、彼らの独自技術と資生堂のサイエンスを融合させ、新たなビューティのソリューションを生み出すことを目的としています。現在は、中国のプラットフォーマーであるPlug & Play Chinaや最終選考に残った企業、日本のfibonaメンバーとのやり取りを担当しています。
私たちは、中国の生活者に特化した最高のビューティソリューションの技術を見極め、開発する責任を担っています。化粧品にかかわる技術だけでなく、ビューティにかかわる新しいビジネスの創出を目指し、中国のさまざまなパートナーとの共創をおこない、イノベーションを加速したいと考えています。私は以前、化粧品処方開発を担当していましたが、処方のイノベーションだけでは中国の生活者の多様なビューティのニーズを満たすことはできず、また「PERSONAL BEAUTY WELLNESS COMPANY」になるという当社の2030年に向けたビジョンを達成することはできないと実感しています。
才脇:
私は日本の研究拠点であるGICから異動し、2020年から中国イノベーションセンターで研究戦略部長を務めています。ここでは、研究戦略の立案と推進、美容に関する新技術の探索、新規事業立案のための研究企画などを行っています。資生堂中国には、グローバルブランドや中国ブランドのビジネスチームのほかに、新規事業を企画する中国事業創新投資室(英語名:China Business Innovation & Investment Office)という部署や、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドの機能を持つ「資悦ファンド(英語名:Shiseido Beauty Innovations Fund)」などのチームがあります。R&Dの現場は、いつもこのようなビジネスチームとも密にコミュニケーションを取りながら仕事をしています。
中国のGDP成長率は毎年数%(前年同期比)上昇しています。人口14億人の国で、このGDP成長によるビジネスへのインパクトの大きさにワクワクしながら仕事をしています。私が一番やりたいことは、外部の技術と資生堂の技術資産を組み合わせて、新しい価値を生み出すことです。現在、さまざまな外部パートナーと共創しています。2021年の韓国スタートアップ審査では審査員を務めた経験もあり、fibona IN CHINAをやってみたいと考えていました。
林:
私はGICで4年間働いているマテリアル分野の研究員です。私は特定の製品開発に向けて新素材を探し、異なるブランドや製品での使い方を最適化するためのトライをしています。私は台湾で生まれ育ちましたが、別の学位を取得するために香港でも勉強し、中国のさまざまな都市に住んでいたことがあります。日本に来て資生堂に入社しましたが、日本での生活と日本企業での仕事は、特にマインドセットとコンセプトの観点から、私にまったく新しい人生をもたらしてくれました。私も才脇さんと同じ考えなのですが、中国の成長はグローバル市場において最大かつ最高のインパクトがあると信じています。
王:
私は中国で生まれ育ち、現在はGICで働いています。日本の大学で学士号と修士号を取得しました。資生堂では処方開発者として働き、ヘアケア製品を1年間、スキンケア製品を4年間担当しました。人生の半分以上を中国で過ごし、日本にも10年以上住んでいるので、私のアイデンティティは中国人と日本人のハイブリッドのように感じています。日本人はとてもユニークな性質を持っていると思っています。彼らには独自の考え方があり、ビジネスを展開し、他国の人々との関係を築いています。中国人としての長い経験、知識、そして日本への適応力のおかげで、私はfibona IN CHINAのプロジェクトで強みを活かし、有益なサポートができると思いました。私と林さんはfibona以外でも、中国やアジア諸国でのプロジェクトが発生した際には、運営メンバーとして参加しています。
──“fibona IN CHINA”の出発点と背景について教えてください。
才脇:
まず、中国でのfibona活動の拡大を考えた背景として、日本と中国の違いについて2つ説明させてください。まず1つ目は、中国は先端技術の開発に投資する国として、世界トップレベルの技術を膨大な資産として保有していることです。中国の科学研究予算は日本を抜き、今やアメリカに次いで世界第2位です。2つ目は、中国の生活者は新しい技術やサービスに高い関心を持ち、実際の生活に応用されることに好意的であるということです。このような社会的背景を考えると、中国のスタートアップとの共創は、中国で新しい商品・サービスを生み出し、ビジネスとしてチャレンジしやすいという観点で非常にマッチすると思いました。
汪:
fibona IN CHINAのプロジェクトは昨年スタートしましたが、私はこの時に才脇さんにこのプロジェクトに入りたいという希望を伝えて、化粧品処方開発部門から異動してきました。
このチームに参加したいと思った理由は、テクノロジーにフォーカスを置いていたからです。中国の技術革新は目覚ましく、世界のイノベーションリーダーになりつつある。中国政府の戦略では、テックイノベーションを加速させようとしています。その好事例であり証拠のひとつが、5月に上海から北京への商業飛行に成功した中国初の国産旅客機C919です。中国の生活者の数は膨大で、そのニーズも多様であり、新しいものが大好きです。そのニーズをすべて満たすためには、資生堂中国の化粧品におけるイノベーション、さらには化粧品以外のイノベーションが必要だと考えます。今、私たちは中国の外部技術と資生堂独自のイノベーションを上手に活用できる形を目指しており、そうした中国の独自性はfibonaの活動にとっても非常に有効だと思っています。
林:
そうですね。私たち全員にとって、本当に素晴らしい機会だと思っています。私は香港や中国にいたときのことを今でも覚えていて、たくさんの友人が革新的なスタートアップに入社しましたが、当時は小さな会社だったものも、中国の革命的な成長とともに今では急成長しています。それと同様に、中国でのfibonaプロジェクトの成功が本当に楽しみです。
王:
fibona IN CHINAにおいて、才脇さん、汪さんたちが選んだ素敵なパートナー企業との共創成果を見るのが待ち遠しいです。また資生堂中国チームとの協働も楽しみですね。12年前に日本に来たとき、私は日本の大学で日本のハイテク技術を学びたいという強い野心を持った、中国から来た小さな女の子でした。しかし、日本に住んで10年が経ち、私の気持ちは大きく変わりました。中国の大きな変化、成長、スピードを目の当たりにして、中国人であることをとても誇りに思うようになりました。私の考えでは、日本だけでなく、他の国にとっても、中国との市場協力はいま必須になっています。
──スタートアップ募集のテーマはどのように設定されたのですか?
汪:
fibona IN CHINAでは、2つの募集テーマを設定しました。ひとつは美容医療に代表される化粧品を超えた高い美容効果が期待される技術を発掘する「Medical Beauty分野」、もうひとつは運動・食事・睡眠などライフスタイルに寄り添って肌を美しくする技術を発掘する「Holistic Beauty分野」です。
才脇:
資生堂が掲げる「PERSONAL BEAUTY WELLNESS COMPANY」というビジョンのもと、fibonaでプロジェクトを立ち上げるのであれば、化粧品にとどまらない技術やアウトプットを目指したいと考えていました。一方で、中国では外資系企業となる資生堂が、中国のスタートアップに歓迎されるかどうかも不安でした。fibona IN CHINAの審査では、200社の候補企業から技術オリジナリティ評価で20社に絞り、1対1のミーティングを行い、ピッチコンテストに参加するスタートアップ8社を決定しました。
このプロセスで重視したのは、"共創 "というコンセプト。"双方の資産を活用することで、これまでにない新しいものを生み出したい "という意味です。やり取りをしたスタートアップの中には、途中で断念してしまったところもありましたが、ピッチコンテストに参加したスタートアップは、共創という考え方を十分に理解し、お互いの強みを掛け合わせることで新しい価値を生み出そうというマインドを持っていました。化粧品以外の新業態でこのような共創を行うことは、中国では初めての取り組みです。
──中国企業の強みと独自性はどういう部分だと思いますか?
汪:
中国企業には2つの独自性があると思います。ひとつはフロンティア領域に関するテクノロジーです。非侵襲的な診断技術など、多くの新興企業がフロンティア技術をイノベーションに活用しているのを私たちは見てきました。AIを活用したディープラーニング技術によって、驚くほど簡単に健康状態を診断することができたりもします。もうひとつは、中国にとどまらない世界的なビッグタレントの存在です。中国のスタートアップの創業者の多くは、スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学など、世界的な一流大学の出身者です。彼らは国際的な観点から見ても十分な教育を受けていると言えます。
才脇:
マインドセットと姿勢の観点から、私は彼らを「アジャイル」「柔軟」「野心的」という3つのキーワードで表現したいです。彼らは素早く対応し、改善することに熱心で、また新しい選択肢を考え出すことに長けています。従来のパートナー探しの方法とは異なるfibona IN CHINAを通じて得た利点や気づきは、プロジェクトを通して私たちに多くのインスピレーションを与えてくれました。
王:
3つのキーワードについてはまったく同感ですね。特に「アジャイル」という言葉は、日本では「性急」というネガティブな意味で捉えられることもありますが、中国ではあくまでポジティブです。方向性が大体合っている、あるいは大多数が合意しているときは前に進み、間違っていたらいつでも戻ってきて調整すればいい、というような態度です。
林:
そうですね、私もこの話題については非常に似た感覚を持っています。中国の新興企業は非常に野心的だと感じます。小さなスタートアップだけでなく、大企業もさらに成功したいという強い野心を持っています。背後の文化から来るビジネスモデルにも考え方の違いがあるように感じます。中国のビジネスモデルは垂直的と言えますが、日本のビジネスモデルは垂直的でありながら水平的でもあります。つまり、中国の企業は2者間で合意すれば十分だが、日本の場合はより大きなコンセンサスと社内の幅広い合意が必要で、それにはいつも多くの時間がかかります。次のステップに進むためにも、また柔軟性という意味でも、スピードは非常に重要だと感じています。
汪:
私もこの2つの国ではスピードの違いを感じますね。
王:
中国企業は切り替えが早い。彼らは失敗にこだわらない。中国人はネガティブな経験に関してのみ記憶力を低く調節しているのかもしれません。(笑)
──従来のパートナー探しの方法とは異なるfibona IN CHINAのメリットや発見、またプロジェクトを通して得られた気づきがあれば教えてください
汪:
従来のやり方では、パートナーは原料会社やOEM会社であり、私たちは、化粧品を作るためにその会社を選定するための、完全で、厳格で、具体的な評価システムを持っていました。それと比べると、私たちの新しいイノベーションプラットフォームであるfibonaのスタートアップ審査は全く異なります。
私たちは、外部のエコシステムからユニークな技術を持つ協力者を見つけるのが仕事です。というのも、ほとんどのスタートアップは化粧品業界の企業ではないので、コラボレーションの経験も参考にできる事例もありませんでした。新しいビジネスに活用できるアイデアやコンセプトを発掘するために、他業界のスタートアップと積極的にコミュニケーションし、彼らの技術と資生堂のアセットを掛け合わせることでユニークな商品やサービスを創造できるかをパートナー探しでは重要視していました。従来の方法と比べ、この共創による創造性や斬新性に重点を置いたパートナー探索は、私たちにとっては初めてのチャレンジで、実現性が不透明なことが不安に感じますが、常にチャレンジ精神で進んでいます。
才脇:
そうですね、私たちは "共創 "という考え方を非常に大切にしています。
林:
fibona IN CHINAに応募してきた企業の数を聞いて、とても驚いたと同時に嬉しく思いました。私は以前から、多くのお客さまがビューティに興味を持ってくださるのに、化粧品だけを提供していればいいのか?もっと他のビューティの価値を提供できるのではないか?と考えていました。他業界のパートナーと新しいビューティのソリューションを生み出すことで、より多くの人々にビューティを届けることができるのではないかと強く感じています。ピッチコンテストを通じて良い企業を見つけるプロセスに参加できたことを光栄に思いますし、王さんもそうでしたよね?
王:
そうそう、ファイナリスト8社についてもチェックしましたが、彼らのプレゼンを読んでいるうちに、あまりのかっこよさに強いエネルギーを感じました。日本のスタートアップのプレゼンテーションもたくさん見てきたので、その経験からも、日本企業が基礎研究や原材料、ホリスティック関連のアイデアを主に持ってきたのに対して、中国のものは分析やAIなど、より現代的でテクニカルなものだったという違いを感じました。
汪:
最初に感じたのは、「ワクワクする」という気持ちです。これまでの私は、化粧品の処方技術の知識しか持っていませんでしたが、今回のプロジェクトを通じて、私を含むCICの研究者とも協働することで、様々な知識や市場動向を学ぶ機会を得ることができました。そのおかげで、私たちの見識と視野も広がり、将来のイノベーションにつながると感じています。
才脇:
私にとっても非常にエキサイティングなことでしたが、まだまだ改善すべき点があると感じました。もちろん、スタートアップ企業の保有している技術と我々の技術を組み合わせてイノベーションを起こすことが目標ですが、新しい技術を生み出すことよりも、新しい顧客体験を増やすことが非常に重要です。私たちは今回、まだそのレベルに達していないように感じます。それは準備期間が足りなかったからというのもあると思いますが、この結果をより洗練されたものにするためには、多様性こそが鍵になると私は信じています。今回、林さん、王さんという2人のGICメンバーがピッチコンテストをサポートしてくれて、私たちの活動を大いに助けてくれました。
──将来の展望と達成したいことがあれば教えてください
汪:
今後の展望としては、より多くのオープンイノベーションを進めていきたいです。なぜなら、それはとても重要なことであり、私たちは間違いなく継続する必要があるからです。オープンイノベーションが中国イノベーションセンターの新しい「常識」になることを願っています。
fibona IN CHINAはパンデミックの時期を乗り越えてスタートしました。Covid-19は私たちの業界に大きな衝撃を与えましたが、同時に私たちにオープンイノベーションの価値と重要性を認識させてくれたと思います。世界、市場、生活者が急速に変化している今、外部と内部の両方の知識を活用してイノベーションを生み出す方法を見出してこそ、資生堂は自社のDNAを維持し、他社に勝ち、この業界をリードする地位を維持できると信じています。
イノベーティブな技術開発とユニークな生活者インサイトの発見によって、Apple社が携帯電話業界にiPhoneをもたらしたように、資生堂が製品イノベーションによって化粧品業界に革命をもたらすようリードしていきたいと考えています。私自身の野望は、そのような「iPhoneの瞬間」を実現することです。
才脇:
私達には、中国からイノベーションを生み出し、それを世界に広げていくという野心があります。同時に、私たちはテクノロジーを利用し、注目するだけでなく、そこから価値を創造し、より洗練されたものにしてお客さまにお届けしていかなければならないとも思っています。その過程で、改めて「多様性」の価値を強調したいです。GICをはじめ、欧米やシンガポール、韓国などの各地域の研究拠点と連携しているように、ワールドワイドな多様性は資生堂R&Dの強みでもあるので、今後の活動にもっと活かしていきたいです。
林:
私自身は、才脇さんと一緒に仕事をすることが、GICの多様性を高める最も効率的で強力な方法だと感じています。私の野望は、CICとの密接な協働を続け、新しい価値を生み出すことで、資生堂をさらに成長させたいと考えています。
王:
地域的な多様性に加えて、GICには社内的な多様性、世代的な多様性があることも忘れないでください(笑)。また、fibona IN CHINAにおいては日本人や日本らしい考え方も多様性を作り出す要素となっています。 これらの多様性によって、私たちの会社の未来はよりカラフルなものになると思っています。
(Text: Sachiko Kutsuke Edit: Kaori Sasagawa)
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