FEATURE: S/PARK Museum

Life of Beauty Zone

「Science × Art」、「Life of Beauty」、「Innovations in Beauty」、そして「Future」の4つのゾーンで構成されるS/PARK Museum。ただ見て回るだけでなく、各ゾーンではミュージアム全体のテーマである「美」にまつわるさまざまな問いを投げかけられ、理科の実験のようなインタラクティブな体験ができる場所となっている。今回は、資生堂の文化的活動について触れながら、さまざまな時代の「美しさ」や「豊かさ」について考えることのできる「Life of Beauty 」ゾーンをご紹介。

「Life of Beauty 」ゾーンを案内してくれたのは、S/PARK Museumを担当する資生堂 社会価値創造本部の櫻井英里。

「資生堂は化粧品だけでなく、皆さまの生活のなかにおいても美しさについての斬新な提案をしてきました。このゾーンでは、その文化発信やライフクオリティー事業などをご紹介しています。『美しく生きるためには?』ということについて、考えていただくきっかけになれば嬉しいです」と話す。

まずは、ゾーン入り口に設置された「自分PV」。一人ずつ楽しめるアトラクションとなっており、設置されたカメラで自分の顔を撮影すると、自分が時空を旅する動画の主人公になって、各時代に流行したヘアやファッションをバーチャルに体験することができる。

「当時流行った服装と髪型に自分の顔がはめ込まれて、最後にそれが1本のムービーとして再生されて、ご自分のスマホにダウンロードもしていただけるんです。『自分がもしこの時代に生まれていたら、こんな格好をしていたのかな…?』なんて思うと、面白いですよね」と言って、実際に体験して見せる。

上の画像は、1990年代の「モダンガール」となった櫻井。「大きな画面に映し出されるので少し照れくさいですが、皆さんで盛り上がっていただけると思います」と、笑顔で話す。

「自分PV」の先に続くのは、資生堂の「文化をつくる活動」にまつわる展示の数々。各コーナーで問いかけられる「人生を豊かにしてくれるものって?」や、「自分をもっと楽しむには?」といった問いを頭に浮かべながら、展示を見ていくと、その考えを深めていけるようなつくりになっている。

「例えばこちらのエムジー5という商品は、1959年に男性にも化粧品を使っていただこうというところで売り出され、大ヒットしたもの。当時はまだ男性向けの化粧品というものはほとんどなく、加えてこの『MG5』というネーミングもかなり先進的なものだったと聞いています」と、櫻井。

当時、男性向けの化粧品というその存在自体だけでなく、アルファベットと数字だけで商品名を作ることは全くの新しい挑戦だったそうで、資生堂の革新的なイノベーションのはじまりを香り取ることができる。

その他、初めは薬局として営業していた店内に1902年にアメリカより輸入したソーダファウンテンを設置し、日本に最初に洋食の文化を取り入れたと言われている「資生堂パーラー」や、1937年から今も続く企業文化誌である『花椿』の軌跡についてなど、資生堂の多岐に渡る活動と歴史が紹介されている。

『資生堂式美容体操』という名の冊子の展示については、「1960年台に作られた、その題名の通り美しくなるための体操を説明している冊子なのですが、こういった研究が今、S/PARK Studioで行われているフィットネスクラスのひとつ、『モーションビューティーメソッド』などに生かされているのかと思うと、すごく面白いですよね!」と、櫻井。

壁面の展示だけでなく、平台の上も見どころ満載なので、お見逃しなく。「顔が映るので、笑ってみてください」と案内され、平台に設置されたタブレットに向かって笑うと、「笑顔度」が点数で表示され、脇に棒グラフが現れた。
「ニコッと笑うと100点、頑張れば120点という数字が出るのですが、最も魅力的な笑顔は、実は80点。棒グラフを見てください。にっこり笑うと『親しみ度』は上がるけれど、代わりに『信頼度』が下がりますよね。資生堂では笑顔の研究というのをずっとやっていて、『信頼度もあり、親しみも湧く』というのが『最も素敵な笑顔』という風に考えています」

こうして、ありとあらゆる資生堂の文化活動と共に、私たちの先祖が生活をして、現代に向けつくり上げてきた時代背景や時間に思いを馳せることができる「Life of Beauty」ゾーン。

1872年の創業以来、資生堂が化粧品をはじめとした生活文化や環境などに吹き込んできたイノベーションの息吹を感じ取り、日々の暮らしやこれからの世界をより良くするための「美」のヒントに出会いに、ぜひ訪れみてはいかが。

S/PARK Museum
  • 電話番号:045-222-1604
  • 営業時間:11:00〜18:00
  • 定休日:日曜