FEATURE: S/PARK Studio

「アクティブビューティーセミナー/汗について&たっぷり汗かくエクササイズ」イベントレポート

資生堂グローバルイノベーションセンターの1、2階に位置する「都市型オープンラボ」であるS/PARK。「美のひらめきと出会う場所」をテーマに、季節に合わせたさまざまなイベントが日々行われている(2020年10月現在、新型ウィルス感染症予防のため、頻度・定員数を減らして実施中)。 今回は、S/PARK Studioによるスペシャルプログラム「アクティブビューティーセミナー ╱ 汗について&たっぷり汗かくエクササイズ」の様子をお届け。

S/PARK Studioが企画する「アクティブビュティ―セミナー」は、毎回異なるテーマを掲げ、研究員によるレクチャーとエクササイズが行われるS/PARKならではのイベント。通常のレッスンは室内スタジオで行われるが、当イベントは特大サイズのビジョンが設置されたS/PARK1階の吹き抜けエリアで行われるのも特徴だ。


今回のテーマは「汗」で、前半ではその仕組みや発汗に伴う“ニオイ”のケアについてのレクチャー、そして後半ではたっぷり汗をかいてリフレッシュできるエクササイズが行われた。

今回のレクチャーを担当したのは、資生堂の研究員である兼子旗枝。まずは「なぜ汗をかくのか」、そして「なぜ汗をかくと“ニオう”のか?」ということについて科学的側面から説明していく。

「人間は、暑い時や運動をして体を動かした時、また興奮や緊張をした時、そして辛いものや酸っぱいものを食べた時に汗をかきます。この時汗を分泌する汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺という2種類があります」と、兼子。どちらの汗腺から分泌される汗も本来はほとんど無臭だが、脇の下などにある「アポクリン腺」から分泌される汗に少量含まれるたんぱく質などが、皮ふ常在菌で分解されることによって特有の「汗臭」となるそう。

全身の中でも皮脂が多く出る「頭」のニオイについては、「『頭皮のニオイ』というのは、『ムレたニオイ』に感じることがあるかと思います。これは酸化した皮脂や汗が密集した毛髪でムレることによって、発生しているのです」などと話した。

当イベントに参加した松永礼子さんは「汗がニオう=『菌』が繁殖しているということなんですね……。『ムレてニオう』って、生乾きの洗濯物と一緒ですね。なおさら清潔を心がけたいと思いました!」とコメント。“ニオイ”が発生するメカニズムを知り、納得していた様子。

兼子は、「ニオイには3種類あるのをご存知ですか?」と言って、「汗」についてのレクチャーは続く。
「『汗臭』に加え、ご存知『加齢臭』、そして『ストレス臭』があり、特にこの『ストレス臭』は、焦りや緊張を感じたときに直接身体から出てくるもので、季節を問わず、全身の皮ふ表面から発生します」と説明する。

「容器の中には、『ストレス臭』のニオイが入っています。必ずしも素敵な香りではないかもしれません(笑)。なので、まずは手で仰ぐようにしながら嗅いでみてください」
そう言って、参加者に小さな容器が手渡された。この「ストレス臭」は、「香味野菜を炒めた後のニオイ」などと表現されることもあるとか。
「このニオイが自分から出ると思うと……ちょっと考えてしまいますね!」と、松永さん。

“ニオイ”が発生する仕組みについて知った後は、“ニオわない”ための「汗ケア」について。
「まずは清潔を保つことが、ニオイを発生させないための第一条件です。例えばシャンプーをする際のコツは、手のひらでよく泡立てた泡で『頭皮』を洗うこと。そうすることによって汚れもきちんと落ちますし、地肌のマッサージにもなります。『髪』を洗うのではなく『頭』を洗うという意識をお持ちいただけるといいのかなと思います」と、兼子。

それぞれのニオイ悩みに対応したデオドラント製品というのも今はたくさんあるため、そういったアイテムに頼るのもひとつの手だ。この日は特別にデオドラント製品に使用されている「さらさらパウダー」の実験も紹介された。汗をかいた肌に使用すれば、あっという間に「サラッと」させてくれるというものだ。

「汗や皮脂は、ニオイになる前にこまめに抑えること。そしてストレス臭のことも気にかけるなら、ボディシートやデオドラントスプレーを活用して、こうしたサラサラとした使用感や香りの有無で気分をリフレッシュすることがポイントです。『汗をかく』ということを分かったうえで、それぞれのニオイケアをしていくことが大事です」と語った。

続いてはS/PARK Beauty Barの津田光子が登場し、デオドラント製品を活用した「汗ケア」についてのレクチャーがスタート。「加齢臭」そして「ストレス臭」を初めに発見した資生堂は、長年「汗」と「ニオイ」の研究を続けており、デオドラント製品も数多くラインナップしている。津田はなかでもおすすめのアイテムをピックアップして、詳しく紹介した。

「汗を拭くことはニオイ対策の第一歩。ですが、同じハンカチで繰り返し汗を拭き取ることは避けましょう。なぜなら汗を含んだハンカチをバッグやポケットの中に入れておくと、雑菌の温床になってしまうのです。使い切りの拭き取りシートなら衛生的で、香りもあるのでリフレッシュにもぴったりですよ」と話し、その他にも、「女性の方は、ストッキングを履いているとスカートの中がムレやすかったりするかと思います。そんな時はデオドラントスプレーをシュッとひと吹きしていただくのがおすすめです!」と、デオドラント製品の活用方法についても話した。

こうして前半のレクチャーが終了すると、小休憩をはさんで後半の「アクティブビューティーエクササイズ」が開始。

「今日はたっぷり汗をかいていただければと思います! アクティブに動いていきますので、運動が久しぶりの方は無理をしないで、ペースを見ながら楽しく行っていきましょう!」
そう笑顔で言いながら登場したのは、S/PARK Studio店長であり、研究員の白土真紀。

テンポの良い音楽と白土の掛け声に合わせて、体をひねったり、手を叩いたり、足踏みをしたりして、単純な動きを繰り返し行っていく。
「肩コリがする方は、こうして肩まわりをよく温めてください。肩を大きく動かして、首をグーっと倒して、首筋を伸ばしていくように!」
そう言って肩を上げ下げしたりしながら、動きのテンポをスピードアップしていく白土にならって、参加者も一生懸命に全身を動かす。

「見た目以上に、すごくキツいです……!」と、声を上げたのは松永さん。「ダンスをしている感覚ですごく楽しいですが、すでに全身がプルプル震えています(笑)」と、必死ながらも満面の笑顔。エクササイズを開始して15分も経つと、松永さんも他の参加者たちも頬を赤らめ、汗を拭う姿もちらほら。「ほっぺがピンク色になってきて、みなさんいい感じです! 無理をしないようにいきましょうね」と、白土が笑顔でリードする。

ようやくエクササイズが終了すると、参加者はすっかり汗だくに。音楽が静かなものに変わり、ここからはリラックスタイムに突入。マットの上に仰向けになり、呼吸を整え、リラックスしていく。「ゆっくりと、深い呼吸をしていきましょう」と、白土。これにて、今回の「アクティブビューティーセミナー」は終了だ。

リラックスタイムを終えて全員が起き上がると、運ばれてきたのは出来立てのS/PARK Cafeのグリーンスムージー。この日だけの特別スムージーで、材料はケール、キウイ、リンゴ、沖縄の塩、そしてヨーグルト。
「よく汗をかいた後にぴったりな食材を資生堂の栄養士がピックアップして作られたスムージーです。汗をたくさんかいていただいたので、塩分も吸収できるよう塩が入っています」と、白土が説明。たくさん体を動かした後に飲むフレッシュスムージーは、きっととびきり美味しく感じるはず。

また、今回のお土産として、資生堂のシャワーシートやドライシャンプーなどの「汗ケア」アイテムを中心としたサンプルが入ったバッグがプレゼントされた。

こうした資生堂の研究員によるレクチャーとS/PARK Studioのオリジナルレッスンをセットで受けることができるのは、この「アクティブビューティーセミナー」だけ。参加者の募集は随時WEBサイトで告知されるので、次はどんなテーマで開催されるのか、是非お楽しみに!