FEATURE: S/PARK

S/PARKでの過ごし方 〜デザインツアー編〜

S/PARKでのさまざまな過ごし方をご紹介する当企画。Vol.5は、クリエイティブ職に従事する進藤直人さんが、“ひらめき”を求めてみなとみらいを散策するデザインツアー編。仕事や制作のヒントを探しに出かけよう。


11:00 新高島駅直結のBankART Stationでアートに触れる

まず訪れたのは、みなとみらい線「新高島駅」地下1階にあるアートギャラリー、BankART Station。横浜市が推進するまちづくりプロジェクト「創造都市構想」の事業として2004年にスタートしたプログラムだが、移転を繰り返し、2019年にこちらにオープン。企画展をはじめ、アーティスト・イン・レジデンスの制作・展示、アートスクールの開催、書籍の販売やカフェ運営などを行うマルチスペースとして機能している。

訪れた日は、ポストバブルの建築家にフォーカスした展示を開催。建築写真に見入る新藤さん。なにかアイデアを得たのかも。

BankART Station
住所:横浜市西区みなとみらい5-1(新高島駅地下1F)
営業時間:11:00〜19:00
URL:http://www.bankart1929.com/


12:30 佐藤オオキ氏が空間デザインを担当。S/PARKへ

BankART Stationを後にしたら、新高島駅の地下通路を歩いて3分ほどで到着するS/PARKへ。誰でも自由に出入りできる1・2階の空間デザインは、世界的に活躍するデザイナー・佐藤オオキさんによるもの。1階フロアに置かれた四角いベンチは、ふせんの束をイメージ。さらに超高画質の16KクリスタルLED特大ビジョンからは、その白いふせんが飛び出し、天井へと舞う様子が映し出されている。アイデアをメモしたふせんがひらひらと飛んで、上層階にあるラボへと届き、実際に製品化され、そしてまた同じ場所に戻るという、“アイデアの循環”をイメージしているのだとか。
 
S/PARKのデザインの詳細はコチラ

「天井が高くて開放感がありますよね。デザインされたベンチに座って上を見上げると、僕もアイデアがひらめきそうな予感がしました」


13:00 S/PARK Beauty Barでメンズコスメをチェック

「普段、SHISEIDO MENのスキンケアアイテムを使っているんです」と話す、美意識の高い新藤さん。1階にあるS/PARK Beauty Barでは、女性向け化粧品だけでなく、メンズ用のコスメのテスターも展示。手に取り、実際に試してみることもできる。

「化粧水とフェイスクレンザー、日焼け止めも持っています。すごくいいんですよ。でも、デパートやドラッグストアで試したり、買ったりするのは少し気恥ずかしさもあって……。ここでじっくり選べるのはうれしいですね」

常駐しているビューティーコンサルタントに相談しながらお気に入りの商品を見つけたら、QRコードを読み取って、オンラインでの購入も可能。

「SHISEIDO MENは、見た目もスタイリッシュで好きです。全部集めたくなりますね」と新藤さん。どうやら次に買うアイテムが決まった模様。


14:00  S/PARK Museumでパッケージデザインを勉強

続いて向かったのは、2階にあるS/PARK Museum。今年で150周年を迎える資生堂が、これまで世界に発信してきた“美”について知ることができるスペース。壁沿いには、過去発売してきたスキンケアやコスメのパッケージを展示。Color(色)、Shape(形)、Play(遊び心)、Comfort(心地よさ)、Karakusa(唐草)の5カテゴリに分けられていて、それぞれの特徴やコンセプトなどについての知識を深められる。

食い入るようにパッケージを見つめる新藤さん。
「これまでじっくりとパッケージを見る機会がなかったので、とても興味深いです。細部にもこだわりや意味があることがわかり、自分の仕事に生かしたいなと思いました」


16:00  S/PARK Cafeで、今日得たインスピレーションをまとめる

最後に、今日感じたことをメモするためS/PARK Cafeへ。ホットコーヒーを注文したら、大きな窓に面したカウンター席に着席。タブレットに今日の“気づき”をスケッチしていく。アートギャラリー、S/PARK、資生堂のパッケージデザイン……1日を振り返る時間。少し行き詰まったら、窓の外を眺めたり、コーヒーを飲んだりしながら、時間をかけて頭の中を整理。

日が暮れ始める頃には、タブレットを閉じ、なんだか満足そうな表情。明日からの仕事のことを考えている様子。

デザインツアーはこれにて終了。次の休日は、インスピレーションを探しに、S/PARKとみなとみらいへ出かけてみてはいかが。