誰でも自由に訪れることができる美の複合体験施設として、2019年にみなとみらいにオープンしたS/PARK。4月に3周年を迎えた記念として、4月1日から4月16日までの期間中、「S/PARK 3rd Anniversary」を開催。多数のアニバーサリーイベントをピックアップしてレポートする。

普段の生活の中で感じる「なぜ？なに？」を、資生堂の研究員との気軽なおしゃべりで解き明かすコミュニケーションイベント「S/PARK Muse-lab」。イベント前半では、「肌荒れしやすい春のムズムズのナゾ」という題材のもと、4人の研究員によるレクチャーが行われた。

春の肌荒れの原因について学べるクイズや、季節に合わせたスキンケア方法の紹介などもあり、面白くわかりやすい内容に参加者は興味津々。また、自分の肌がどれくらい肌荒れをしやすい状態なのか、特別な機器を使ってその目安がわかる「水分蒸散量」の計測も実施された。

後半は5、6名程度のグループに分かれ、研究員と一緒にS/PARK Museumをツアー。見たり、触ったり、嗅いだりして、インタラクティブな体験ができる展示を和気あいあいと楽しんだ。もちろん気になることがあれば、その場で研究員に直接質問することが可能だ。

また、希望者には安全性の最終チェックに用いられるパッチテスト体験も実施。本来は24時間以上貼り続ける試験を、今回は70％のアルコールを使って短時間で疑似体験できるというもの。

最後には、日頃から気になっている化粧品についてのあれこれを質問したり、研究員のウラ話を聞いたりできる研究員とのコミュニケーションタイムが設けられた。資生堂の研究所であるS/PARKならではのスペシャルな内容に、参加者たちは大満足の様子だった。

1階の大型高精細スクリーンでは、オープン以来継続して開催されているNHKの高画質8Ｋ番組の上映イベント「8Kエクスペリエンス」が行われた。今回のテーマは「宇宙」。国際宇宙ステーションにて撮影された「8Kアースウォッチャー 宇宙飛行士が見たブルーアース」と火星探査機からの撮影映像を使った「人類未踏 火星の旅」の２本が上映された。

幅・約20メートル、高さ・約5メートルもの巨大ビジョンの中に、世界最小のマイクロLEDが約2億個も敷き詰められた世界最大級の高画質ビジョンで見る映像は圧巻の一言。

「宇宙飛行士が見たブルーアース」は、驚くほどの青さを誇り、大迫力の映像と共に地球の美しさに息を呑む光景が広がった。また、「火星の旅」では、遥か彼方、誰も行ったことのないはずの火星が8Ｋの高画質映像によって、とても近い場所に感じられたのは印象的だった。

「キレイはカラダでつくられる」をコンセプトに掲げるS/PARK Studioの人気イベント、「アクティブビューティーセミナー」も開催。今回のテーマは「～春の敏感肌＆腸活エクササイズ～」。

参加者たちはまず、研究用機器を用いて肌状態を測定。自分の肌の現状を知ることからスタートし、その後は春に肌がゆらぎやすい理由や安全性についてのレクチャーが研究員より行われた。参加者の中から代表者を募り、知覚過敏肌かどうかを調べるスティンギングテストを実演する場面も。

セミナー後半は、S/PARK Studioのオリジナルプログラムである「インナービューティーメソッド ～腸活～」 の短縮版を体験。自律神経の働きを整えて腸の働きを促す事を目的とした体幹をダイナミックに動かすエクササイズやストレッチで、心地よい汗を流した。

運動後は、このプログラムのためだけに作られたS/PARK Cafeのスペシャルスムージーを飲んでひと息。リンゴやトマト、パプリカやヨーグルト、塩麹にパイナップルと、免疫を整える食材をふんだんに使用した一杯だ。約90分間、内外からキレイをチャージする充実の内容となった。

開放的な空間を利用して、さまざまな展示が行われているS/PARK MuseumのFuture Zoneでは、「SDGsポスター展」を開催。国連が提唱している「SDGs 17の課題」を、環境マンガ家としても活動するマルチクリエイター、本田亮氏が分かりやすく描いたイラストレーションが展示された。ユーモアを交えながら可視化された作品たちは、大人も子供も楽しみながら知識を深めることができたはず。SDGsって難しいことではない、身近なことから行動してみよう、と思ってもらえたのではないだろうか。

特別な盛り上がりを見せていたのが「S/PARKスタンプラリー」。S/PARK Beauty Bar、S/PARK Studio、S/PARK Cafe、S/PARK Museumの4ヵ所に設置されたスタンプを全て集めた人には、ボールペン、消しゴム、クリアファイルなどのS/PARKオリジナルグッズと、子供たちにはカラフルな風船がプレゼントされた。スタンプ探しを楽しんでいた子供の姿や、スタンプラリーがきっかけでS/PARK内を探検できたという声などがあり、館内には多くの笑顔があふれていた。

このようにさまざまな催しで彩った「S/PARK 3rd Anniversary」は、無事に閉幕。“美のひらめきと出会う場所”としてさまざまなコンテンツを提供し続けるS/PARKは、4年目に向けて早くも動き出している。進化しつづける「美」を体感しに、ぜひ訪れてみては？