FEATURE: S/PARK Studio

身体を本来の美しさへと整える、 モーションビューティーメソッド

「アクティブな美しさ」に着目し、ランニングとエクササイズのレッスンプログラムを展開するS/PARK Studio。「美」を専門として先進し続けてきた資生堂の研究所であるS/PARKならではの特性が詰め込まれたエクササイズスタジオだ。そこで展開されているプログラムのひとつ「モーションビューティーメソッド」をレポート。資生堂研究員と「動き」の専門家によって共同開発されたオリジナルプログラムの内容をお届けする。


私たちは日頃「美しさ」と聞くと、例えば写真に写ったときの姿など、静止状態での外見ばかりに、つい注目してしまいがち。そんな中でS/PARK Studioが掲げるキーワードとなっている「アクティブビューティー」とは、日々の何気ない所作や仕草の美しさといった動的な美にフォーカスするというもので、この「モーションビューティーメソッド」では、動きのベースとなる心身の状態を本来人間が持っている健全な状態に整え、美しい動作を可能にするための体の使い方を習得していく。


「モーションビューティーメソッド」のクラスを担当する講師の一人である小野浩子さん。「このレッスンは『解き放たれた心身から生まれる伸びやかでしなやかな動き』を作ることをゴールにしています」という説明から、プログラムがスタート。

日常生活の中で知らず知らずのうちに呼吸や姿勢が崩れてしまったり、正しい身体の使い方ができていなかったりする人は決して少なくない。 そのままにしておくとプロポーションが崩れていってしまうだけでなく、健康にも悪影響を及ぼしてしまう可能性もある。まず姿勢や身体の使い方の癖をリセットした上で、自由に動きやすい体を作るためのワークを行っていくと、プログラム終了後には姿勢が改善され、呼吸が楽にできるようになるそう。そして各関節をスムーズに動かせるようになり、自然に気持ちが前向きになって、表情も豊かになるとのこと。


始めに、運動前の自分の身体の状態を確認していく。まずは座りと立ちの状態でそれぞれ姿勢と全身の可動域を確認。小野さんの指示通りにマットの上に座ったり寝たりして、頸、肩、腕、脚、腰、肩甲骨を様々な方向に動かしていくと、動き方が左右で違ったり、動く方向が違ったりする。前屈をしてゆっくり起き上がりながら背骨を動かし、回り具合やひねった時の具合などを感じながら、自分の筋肉や骨を細かく動かしていく。そうして自分の身体の可動域やコンディションがわかったところで、今度は身体の癖や制限をリセットする動きへと移っていく。なかでも一番驚いたのが、骨盤から股関節のあたりにかけた部分を捻ったタオルの上に乗せ自重をかけて動かしていくワーク。これを行うことによって縮こまっていた筋肉がほぐれ、人によっては足が本来の長さに戻るため「伸びる」のだ。


「眠っていた筋肉を起こすことを『アクティベートする』と言っています。まず全身の筋肉が滞りなく動けるようにし、体幹を鍛えながら、身体の動きを取り戻していくのです。」と、小野さん。

その他にバンドも使い、軽くトレーニング効果のあるような動きも交えながら全身を統合してコンディショニングしていく。こうして自分の身体について知り、新しい気づきなどを得た上で本来の身体の使い方を獲得していくと、肩こりや腰痛などの予防にもつながるそう。

再度、座った状態と立った状態で姿勢や可動域を確認して、プログラムは終了。冒頭にあった小野さんの説明通り、目に見えて姿勢がまっすぐになったり、足の裏全体で身体を支えられるようになったり、そして左右の足の長さが揃ったり、滞りなく動けたりなど嬉しい効果が参加者全員に出たから驚きだ。

「モーションビューティーメソッド」は毎週水・木・土曜日に開催されている(2019年7月現在)。参加すれば、きっと知らなかった自分の身体の可動域や新しい感覚を得られるはず。