FEATURE: S/PARK Cafe

コラーゲンセミナー&フェイスマッスルプログラム with S/PARK Cafe イベントレポート


2019年冬に実施したイベントをご紹介しています。現在、人が集まるイベントの開催はお休みしていますが、各コンテンツは営業を再開しております。みなさまのご来館をお待ち申し上げております。


資生堂の研究所である資生堂グローバルイノベーションセンターの1、2階部分に、都市型オープンラボとして開業したS/PARK。その特徴を存分に活かしたオリジナルイベントが、不定期で行われているのをご存知だろうか。今回は、研究員とS/PARK Cafeとのコラボレーションによって企画された「コラーゲンセミナー&フェイスマッスルプログラム」の様子を、イベントに実際に参加したモデルの那須愛里さんと一緒にお届けする。

会場となったのは、大迫力の16K動画を映し出す超大型液晶スクリーンが出迎えてくれるS/PARK1階・コミュニケーションエリア。まずは受付で希望のドリンクを選択していると、あっという間に用意された席が埋まってしまった。なんでも今回用意された枠は予約開始後、瞬く間に埋まってしまったそうで、先着20名の美容サプリメントやフェイスエクササイズに興味のある一般女性が参加した。

参加者が揃い、S/PARKについての簡単な施設紹介が行われた後は早速、研究員の清田優子さんが登場。普段は資生堂アドバンスドリサーチセンター ヘルスケア開発部で薬剤師として活躍しており、本日前半の「コラーゲンレクチャー」を担当する。

「1994年に資生堂に入社して以来、医薬品、化粧品、食品の研究開発に携わってきました」と、自己紹介をする清田さん。「美容に良いと思う食品成分は何ですか?」と参加者に問いかけ、モニターに映し出されたひとつの調査結果を紹介した。

「資生堂の調査で5500名にお聞きした結果、最も多かった回答は『コラーゲン』でした。しかしその一方で、『コラーゲンについての知識を持っている自信がある』と答えた人はそのうちのわずか4%。コラーゲンに対するみなさんの理解度にはそんな背景があったので、今回のセミナー実施に至りました」と語る。

これを聞いた那須さんも「コラーゲンが美容に良いことは知っているけど、それがなぜなのかはさっぱりわかりません」と、首を傾げた。

モニターに映し出されたスライドを使いながら、まずはコラーゲンの基礎知識について説明していく清田さん。「皆さんの体のなかに、どれくらいのコラーゲンがあるかご存知ですか?」そう問いかけ、モニターの脇に用意された水入りのペットボトルを手に取る。「コラーゲンは肌だけでなく全身のあらゆる部分に存在しています。例えば体重53kgの平均的な日本人女性の場合、体内のコラーゲンは約3kg、500mlのペットボトル約6本分にもなります。ですが、二十歳をピークにコラーゲンの産生量は少しずつ下がっていってしまうんです」と清田さん。

その後も清田さんが実際に携わったコラーゲンの研究結果などを交えつつ、コラーゲンの仕組みや美容との関わり、コラーゲンの摂取方法などについて、ていねいなレクチャーが行われた。コラーゲン研究の裏話を明かす場面もあり、そんな清田さんの話を熱心にメモに取る参加者の姿も少なくなかった。

コラーゲンセミナーの最中に振る舞われたのが、今回S/PARK Cafeが当イベントのためにつくった特製のコラーゲンギモーヴ(マシュマロ)。「このギモーヴには1000mg分のコラーゲンパウダーが配合されています。美味しく召し上がっていただけると思います」と、清田さん。

「わらび餅とマシュマロの中間のような不思議な食感で、すごく気に入りました。和風な味つけも好みです。これでコラーゲンがたっぷり摂れちゃうなんて!」と笑みをこぼす那須さん。他の参加者の方もぺろりと完食していた。清田さんは「コラーゲンの特長と効果を知って、より賢く取り入れていってくださいね」と、セミナーを締め括った。

続いて登場したのは、資生堂でさまざまな美容法やマッサージの開発に携わる研究員の鈴木翔子さん。「笑顔と筋肉が非常に密接な関係にあるということは、皆さん想像できますよね。笑顔を瞬時につくるというのは、普段から筋肉を動かしていないと、なかなかできないんです」と、切り出した。

「まずは手元にある鏡で、今のご自分の笑顔を確認していきたいと思います。ご自身の携帯やスマホで撮影してみてください。トレーニングの前後で比較して、実感をしていただきたいと思います。朝一番なので顔が動きにくいかと思いますが、思い切り笑顔で撮ってみてくださいね」ということで、自分の笑顔の撮影タイムが設けられた。顔の筋肉の動かしやすさ、頬の余り、歯がどのくらい見えているか、目の大きさ」などを観察しておくのがポイントとのこと。

するとパネルに映し出されたのは、一人の女性が7段階の笑顔で写っている7枚の写真。「0%の真顔から、120%の笑顔まで。7段階に分けられた女性の笑顔です。ご自身の笑顔は、どれに近いですか?」と問いかける鈴木さん。「『最も親しみやすい笑顔』とは、『歯が出ていて、目が三日月型』という結果が出ています。みなさんも瞬時にこの『120%の笑顔』がつくれるよう、本日は魅力的な笑顔のためのトレーニング、フェイスマッスルプログラムを行なっていきたいと思います!」

今回レッスンされた「フェイスマッスルプログラム」は3部構成。まずは「リ・フ・ト・ア・(ッ)・プ」と発音しながら筋肉を動かしていく運動。目を大きく開き、口角を強く横に引いた「基本の笑顔」からスタートし、それぞれ10秒ずつキープしながら「「リ・フ・ト・ア・(ッ)・プ」と発音していく。

「恥ずかしがったり、遠慮して全力でやらないのはもったいないです。全力でやると明日は筋肉痛になるはずですので、是非思い切りやってみてくださいね」と、笑顔のお手本を見せてくれる鈴木さん。そんな鈴木さんの親しみやすい人柄がよく伝わってきて、会場は前半の「お勉強」モードから一気に和んだ雰囲気に。

その後もかりやすい動画を見ながら「頬ふくらまし・へこませのポーズ」「頬のばしのポーズ」「首のばしのポーズ」を行なっていく。「目も忘れずにパッチリと開くことを意識してくださいね」と、会場を周りながらアドバイスをしていく鈴木さん。「このトレーニングを2〜4週間続けていただきますと、機械で測定したときにも、笑顔の数値が変わります。頬の上がり具合、引き締まり具合も全然違ってくるので、是非ご自宅でもやっていただきたいです」と語った。

最後には緊張した筋肉と神経をほぐす簡単なリラクゼーションのポーズを行い、フェイスマッスルプログラムは完了。再び、各自スマホで自分の笑顔を撮影する時間が設けられると、「私から見ても、みなさんすごく歯が出て、頬が持ち上がって、目が三日月型になっているかと思います。写真、見せていただけませんか?」と鈴木さんが参加者のスマホを覗き込むと、始めは恥ずかしそうにしていた参加者の方も満面の笑顔を見せる。「特に口角の上がり具合が全然違いますね。素晴らしいです」と、鈴木さんも感心していた。

「筋肉は使い続けていくことが大事で、使っていないと、体と同じようにしぼんでいき、それがたるみやほうれい線になってしまいます。フェイスマッスルプログラムは、夜のスキンケアの後にすれば、顔がポカポカ。スキンケアの効果も上がります」と鈴木さんが教えてくれた。

フェイスマッスルプログラムを終え「なんだか顔面がポカポカする!」と、那須さん。「途中、ポーズをつくるのが少し難しい箇所もあったけど、これは日頃、顔の筋肉をちゃんと動かせていないからということですよね」と、早速本日の学びをインプットしていた。

イベント終了後も、清田さんと鈴木さんは大人気。まだまだ質問し足りない参加者たちの疑問やお悩みに対応していた。こうして研究員によるプログラムに参加し、さらには直接質問することが可能なのは、S/PARKで行われるイベントの大きな魅力のひとつだ。今後もさまざまなイベントが実施される予定なので、興味のある方には是非、S/PARKのWEBサイトをチェックしていただきたい。