FEATURE: S/PARK Studio

「アクティブビューティーセミナー/スポーツを通じたビューティーとウェルビーイング」イベントレポート

資生堂の研究員によるレクチャーとS/PARK Studioのオリジナルプログラムとがセットになった「アクティブビューティーセミナー」。これまで「冷え」「紫外線」「汗」といったさまざまなテーマを掲げ、誰でも参加可能なイベントとして土曜日または祝日にS/PARKで開催されている。

初の試みとして専修大学スポーツ研究所と共同で開催された今回のテーマは「スポーツを通じたビューティーとウェルビーイング」。日本を代表する元オリンピック選手のランナー弘山晴美さんをゲストに迎えた特別講演とアクティブビューティーレッスン、そして専用機器を使ったコンディショニング測定が行われた。

心身ともに良好かつ健康的であることを推奨する「ウェルビーイング」。ここ日本でも徐々に浸透しつつあり、これからの時代の中で自分自身の日常を充実させるためにぜひ知っておきたい言葉のひとつだ。

まずは身体測定で自分の身体の現状を数値化し、レクチャーを通じて自分のからだをコンディショニングすることについて知り、最後にはアクティブに身体を動かして「ウェルビーイング」という言葉についての理解を深めていく。

早速、2階S/PARK MuseumのFuture Zoneに向かうと、専用の測定機器がずらりと並べられ、まるでこれから健康診断が行われるかのような雰囲気に驚く。この日行われた測定は体組成、骨密度、ヘモグロビン値、そして笑顔度の4項目。こうした測定が受けられる機会というのは、なかなか貴重かもしれない。

体組成測定では、身体を構成する基本成分である「体水分」「タンパク質」「ミネラル」「体脂肪」を分析し、筋肉の付き方や全身のバランス、さらには栄養状態が崩れていないかなどを正確に評価することができるそう。また骨の丈夫さを調べる骨密度測定、不足すると貧血や酸素運搬能力の低下を招くヘモグロビン値の測定もトップアスリートがコンディショニングを行う際に欠かせないものだが、私たちが長い人生を快適に過ごすためにも把握しておいて損はない大切な情報を教えてくれる。

一方で笑顔度測定と聞くと、他の測定項目に比べて関連性が薄いように思えるかもしれない。けれど「ウェルビーイング」に大切なのは心身共に健康であること。笑顔は他人に好印象を与えるだけでなく、笑顔を作ることが自分自身の気持ちを明るくさせるという心理研究の報告もあるそうなので、心のコンディションを数値化する方法としてこうして取り入れてみるのもひとつの手だ。

測定を終えたらレクチャーの時間に突入。まずは資生堂グローバルイノベーションセンター研究員の合津陽子による「美と健康に密接に関係するサーカディアンリズム」から。「サーカディアンリズム」とは、私たちが生まれながらにして持っている24時間周期の身体のリズムのこと。「体内時計」と聞けば、ピンと来る人も多いのでは?

合津は「一日の中で朝に運動することが多いという方は、この中にどのくらいいらっしゃいますか?」と聞き、「私たちの身体のいろいろな機能には一日のリズムというものがあります。これは一日の中で時間帯が変わると身体の機能も変わるということです。そのため、それぞれの時間帯に適した運動がある。逆に言うと、運動によって行うのに適した時間帯が違うということがわかっています」と説明する。

朝早くに朝日を浴びて運動すると体内時計をリセットする効果があり、また夕方は体力が最も充実している時間帯のため、最もパフォーマンスが上がるそう。一方で夜は「例えばフィギュアスケートなどの身体を緻密に動かす運動に非常に適した時間帯と言われており、水泳も一番良い成績が出るのは夜8時から9時くらいの間と言われていたりします」と語る。

こうした「体内時計」を司る「時計遺伝子」について、そしてその「時計遺伝子」が私たちの肌の中でも働いているということについての話も展開された。

「美しい肌づくりに欠かせないヒアルロン酸の合成は、夜の間に活発に行われます。また紫外線のダメージの受け方も時間帯によって変化し、夕方の時間帯の肌は最も紫外線ダメージを受けやすい状態にあるため、注意が必要です」

また私たちの肌には「外から守る働き」と「身体の中のいろいろな状態を表す働き」という2つの働きがあり、それらは女性の場合、生理周期によっても変動しているそう。そのため「新しい美容にトライするなら、最も心身肌が安定している卵胞期に行うのがおすすめです」と合津。こうしたビューティーに役立つヒントもたくさん飛び出すレクチャーとなった。

いよいよ、今回のスペシャルゲストである弘山晴美さんが登場。公認スポーツ栄養士の柴田麗さんが司会となり、再び合津も加わって、「アスリートから学ぶ 運動・休養・食事のバランス」についてのトークが始まった。
「今日は弘山さんに運動と休養と食事のバランスの取り方について、いろいろとお伺いしていきます」と柴田さん。日本女子長距離界の第一線で世界へと挑戦し続けた名ランナーである弘山さんの現役時代から現在のコンディショニング方法について深掘りしていく。

「日頃のトレーニングからレースまでを線でつなげるよう、規則正しい生活を意識していました」と弘山さん。「何時に起きて寝て、何を食べて、どんな練習をしたかという一日の行動をすべて記録しながら、トレーニングと休養、消費と摂取のバランスを取っていました」と、現役時代のコンディショニングについて教えてくれた。

その後も弘山さんの食事方法に始まり睡眠の取り方、サプリメントの摂り方などが披露され、それに合わせて合津も「体内時計と食事の関係性から言っても、朝食はすごく大事です」と遺伝子学の側面から話を展開。すると、「現役を引退した今、引き続き気を付けていることと言えば、朝ごはんを食べた時に『美味しい』と思えるかどうか。夜よりも朝ごはんが『今日も美味しいな』と感じられれば健康だと思っています」と弘山さん。規則正しい生活の中で朝ごはんの美味しさに注意することが、健康で居続けることの秘訣だと明かした。

その後は弘山さんの指導によるアクティブビューティーレッスンが行われた。体幹トレーニングなども織り交ぜつつ、音楽と弘山さんの掛け声に合わせて、両腕を含む上半身をよく動かしながらステップ運動を繰り返していくというもの。

「普段、特に肩甲骨周りを動かせていない人には少しキツく感じられるかもしれません!」と弘山さんが声がけするように、簡単そうに見えて実際は結構ハード。参加者たちの額には一気に汗がにじみ出ていたけれど、掛け声を発声しながら笑顔でお手本の動きを続ける弘山さんに負けじと、皆一生懸命についていく。

運動を終えると、配られたのは毎度お楽しみの資生堂製品のサンプルのお土産とS/PARK Cafeの特製スムージー。今回は運動後にぴったりなプロテインが豊富なアーモンドやヘーゼルナッツが入っていて、さらに美肌効果も期待できる「バナナとナッツのキャラメルスムージー」。

こうして「アクティブビューティーセミナー」は終了。身体測定に始まり、濃い内容のレクチャーと対談、そして汗をかいたアクティブなプログラムと盛り沢山だった今回。自分なりの「ウェルビーイング」について考え、明日からの毎日に活かせるヒントをたくさん見つけられる機会となったのではないだろうか。

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