FEATURE: S/PARK Studio

美活ジム 〜1年の疲れを癒す温活美容プログラム〜【イベントレポート&研究員インタビュー】

資生堂の研究所である資生堂グローバルイノベーションセンター内に、都市型オープンラボとして開業したS/PARK。ここでは日々、その特徴を活かして研究成果をお客さまにも楽しんで頂くための取り組みが行われている。

今回、研究員たちが中心となって開発・開催していく新たなレッスンプログラム「S/PARK Studio美活ジム(以下美活ジム)」がスタート。最新の知見や研究結果、オリジナルの笑顔診断アプリなどを取り入れながら、研究員がスキンケアや表情づくりについてのレクチャーを行うプログラムだ。2020年12月に開催された「S/PARK Studio美活ジム 〜1年の疲れを癒す温活美容プログラム〜」をレポートする。

「美活ジム」ができるまでについての記事はこちら
https://spark.shiseido.co.jptopics/1545/

S/PARK全館で開催中の「シーズナルフェア」と連動し、「冷え対策」をテーマにして行われたこの日の「美活ジム」。講師を務めたのは研究員の鈴木翔子と佐伯百合子、そしてビューティーコンサルタントの斉藤友紀。S/PARKの2階にあるS/PARK Museumの「FUTURE ZONE」を会場に、感染予防対策がされる中で参加者約10名が集まった。

「今日お教えするセルフメソッドは、自宅で続けられる一生もののお手入れ方法です。4週間ほど続けることで、肌と表情の状態に効果が見られることが研究でわかっています」と早速、研究員の鈴木による説明から「美活ジム」がスタート。

まず一番に行われたのは肌や表情のチェック。鏡を見ながら確認するのは肌のハリ、透明感や血色感といった顔色、目元やフェイスラインのむくみ具合、そして顔の動かしやすさなど。そして目視でチェックをした後は、「美活ジム」のために開発されたオリジナルアプリでの測定へ。

参加者たちは真顔と笑顔の2パターンの表情をアプリで計測し、その点数を「マイコンディションシート」に記録する。プログラムの終わりに再度計測を行い、「美活ジム」の効果を数値でも実感してもらうための仕組みだ。

「目は三日月型、歯は8本以上見える状態が理想の笑顔といわれています。皆さんの笑顔はいかがでしたか?」と鈴木。
「今はマスクが手放せなくなっているので、口元は笑っていても、目元が真顔の状態だとうまくコミュニケーションが取れないことがあるかもしれません」と続け、顔全体を使った笑顔の大切さを伝えた。

次に行われたのはハンドトリートメントのレッスン。鈴木がサーモグラフィーを使いながら、ハンドトリートメントによって手だけでなく顔や体も温まることを説明すると、参加者たちは驚いた表情に。

「ハンドトリートメントしただけなのに、確かに体がポカポカしています! 体感だけじゃなくて、実際にサーモグラフィーの画像で見られるのも面白いです」と感激していたのは、今回モデルとして参加した吉原菜々子さん。

そうして参加者たちの体温も会場の雰囲気も温まってきたところで、スピーカーは鈴木からビューティーコンサルタントの斉藤にバトンタッチ。
「ガサガサな手で行うと肌が傷ついてしまう可能性もあるので、フェイシャルセルフエステやスキンケアを行う際には、手のケアから開始するのがおすすめです」と、斉藤。まずは化粧水を含ませたコットンで両手にうるおいを与えてからハンドトリートメント、クレンジング、化粧水、保湿クリームを使ったセルフエステといったスキンケアのステップを全員で一緒に実践した。

「クレンジングではベネフィークのホットクレンジングを使用したんですが、ジェルを顔にのばすとじわーと暖かくなって気持ちよかったです。気に入りました!」と再び笑顔を見せてくれた吉原さん。このように資生堂のおすすめの製品の数々をお試しいただけるのも、S/PARKのイベントの特徴だ。

参加者たちがゆっくりスキンケアを仕上げる間には、バスタイムエクササイズについての話も展開された。
「湯舟の中と室温には温度差がありますよね。湯舟に入ると体温を一定に保とうとする機能が働き、その際に体内エネルギーの消費が促進されます。そのため湯舟の中でのエクササイズは、とても効果的なんです」と鈴木。

これには、「しっかり覚えたので、早速今晩試してみたいと思います」と吉原さん。話を聞きながら熱心にメモを取る参加者の姿も多く見られて、研究員たちも嬉しそうな様子だ。

最後にレクチャーされたのは、続けることでフェイスラインや目周りのむくみ改善、シワやたるみの予防などが期待できるという「美活ジムセルフエステ」と、笑顔を作るために重要な顔の筋肉にアプローチする「フェイスマッスルエクササイズ」という2つのオリジナルメソッド。セルフエステ目的で顔に触れる際の力加減や指の動かし方が細やかにレクチャーされ、また全員で口を大きく開いたり、上を向いたりして、顔全体のエクササイズを行った。

「研究員の方が目の前で実演してくれたので、やり方がとてもわかりやすかったです」と吉原さん。「特に最近は終日マスクをしていることもあり、顔が強張りがちだったのかもしれないなと感じました。こんなに全顔を動かしたのは初めて! 顔が筋肉痛になりそうです!」とコメント。

プログラムが全て終了し、参加者たちは再びアプリで笑顔を測定。
「笑顔の点数が最初より上がった人は手を挙げてください」と鈴木が呼びかけると、参加者のほとんどが手を挙げた。希望者にはさらに笑顔になったときの頬の上がり方などをいろいろな角度から見ることのできる撮影機での測定が行われたり、S/PARK Cafeの特製ホットドリンクが配られたりして、最後まで盛り沢山の内容となった。

参加者たちが会場を後にしたところで、この日の講師を務めた鈴木と斉藤、そして佐伯の3名に感想を聞いた。まず佐伯が、「私たち研究員がお伝えしたことを実践していただいていく中で、どんどん自信のある表情になっていったお客さまが多かったことが印象的でした」と、コメント。その他にも気付いた点を聞くと、佐伯は「研究の話をするとき、どのくらい噛み砕くとお客さまにわかりやすくお伝えできるのかを試行錯誤する良い機会になりました」とのこと。

鈴木は、「熱心な参加者の方が多かったので、多少マニアックな研究の話も、もっとお伝えしてもいいのかもしれません」と話し、早速次回以降の開催へと繋がるインスピレーションを得ることができた様子。

こうした場を通じて、研究員とお客さまとがコミュニケーションを取れるのはS/PARKで開催されるイベントの大きな魅力だ。「お客さまもすごく信頼感を持って参加してくださっているのかなと感じました」と、鈴木。
「ここは研究員から直接、裏付けられた情報を得られる場。私たちがこうした場で美容法をお伝えすることで、より納得していただいた上での実践に繋げていただけるのではないでしょうか」

斉藤も、「サーモグラフィーを見て、ハンドトリートメントで顔まで温まることに驚いていたお客さまがいました。実感とともに学んでいただけたようで嬉しかったです」と振り返る。
「参加してくださる方は美容に対してアクティブな方が多いと思うので、そういった方々と同じ時間を共有しながら一緒に美容法を学んでいく機会は、私たちビューティーコンサルタントにとってもすごく貴重だと思いました!」

今回は開催時期の季節と連動し、「冷え対策」というテーマで開催された「美活ジム」。今後もさまざまなテーマを掲げ、それぞれの専門分野の研究員が登壇する予定とのこと。研究員たちはS/PARK 1階の「S/PARK Beauty Barとも連携して美容法をお伝えするプログラムを作っていきたい」などと言って、今後の展望についても盛り上がっていた。

まだまだ進化していきそうな「S/PARK Studio美活ジム」。S/PARKのWEBサイト上でのアナウンスをチェックして、ぜひ参加してみてほしい。