FEATURE: S/PARK

S/PARKの過ごし方〜親子で学ぶサイエンスツアー編〜

S/PARKでの過ごし方を紹介する当企画。Vol.10となる今回は、子どもから大人まで楽しむことのできるサイエンスツアーをご紹介。橋本裕美さん、芽幸めいさちゃん、和來わこちゃん親子が、夏休みの自由研究にもぴったりな日常のなかにあるひらめきを求めて、S/PARKと近隣のお出かけスポットを巡ってゆく。

13:00 エレクトロニクスの面白さを遊びながら学ぶ

この日3人が最初に訪れたのは、株式会社村田製作所が運営する子ども向け科学体験施設のMulabo!(ムラーボ!)。2階へ上がる階段スペースでは、総合電子部品メーカーとして1944年の創業から暮らしや社会を豊かにするエレクトロニクス製品の便利な機能を支え続けてきた村田製作所の歩みをイラストとともに知ることができる。

2階に到着し、真っ先に向かったのはディスカバーゾーン。“目に見える科学”をテーマに電気の基本が学習できる事前予約制の体験展示となっており、受付を済ませるとMulabo!ガイドという端末をひとり一台渡され、クイズゲームがスタート。端末に表示されたコーナーの中にある2次元バーコードを読み込むと、科学にまつわる3択問題が出題される。

出題されるクイズは、各コーナーで3問。クイズの正解数がほかのゲームのアイテムや総合得点に関わってくる。実際に問題を解いてみると、電気の基本から回路の仕組み、歴史上の科学者についてなど、大人でも簡単には答えられないものも。「昔勉強したはずだけど、全然思い出せないなぁ」と考え込む裕美さんに、芽幸めいさちゃんがアドバイス。

「答えが分かるヒントが書いてあるよ!お母さんとわたし、どっちが高得点出せるか競争ね!」と気合い十分の様子。

一方和來わこちゃんは、音の波を電気で作り出すことのできる体験ブースに夢中に。3種類のボタンを押していくと、異なる音の波が発生し、管のなかのビーズが波のようにゆらめく。お母さんとお姉ちゃんにもその様子を教えてあげて得意げな表情。

ディスカバーゾーンでは、クイズだけでなく身体を動かしながら電気の仕組みや村田製作所の技術を体験できる人気のゲームコーナーも。そのなかのひとつである「シンクロセンシング」に2人が挑戦。参加者の動きや声を検知して画面に表示し、発声や動きをシンクロさせると高得点になるゲーム。飛び跳ねたり、叫んだり、ポーズをとったりと、全身を使うゲームに、2人とも笑顔いっぱいに全力で応えてゆく。

全てのゲームを制覇したこの日の結果は、裕美さんがわずかに芽幸めいさちゃんの得点を上回り勝利。「ゲームのクオリティがどれも高くて、ついつい本気になってしまった」という裕美さんに「お母さんすごい!」と自分のことのように喜ぶ芽幸めいさちゃん。

14:00 好奇心の赴くままに頭と身体で科学にふれる

ディスカバーゾーンを後にして向かったシンクゾーンは、科学にまつわる児童書が壁一面に陳列され、誰でも自由に読むことができるスペースになっている。未就学児も楽しむことのできる絵本から、自由研究のアイデアになりそうな図鑑まで、その種類はじつにさまざま。面白いテーマの本もたくさんあるので、科学、そして本好きなら何時間でも過ごすことができてしまうかもしれない。

本棚には本のほかにも、TVCMなどでも知られる村田製作所のキャラクター「ムラタセイサク君®︎」や「ムラタセイコちゃん®︎」、「村田製作所チアリーディング部」のロボットも展示。ユーモア溢れるプロフィールとあわせて、ぜひ見てみてほしい。

受付カウンターの前にある「エンジョイステップ」コーナーでは、「?」マークのステップを踏むといろいろな音が鳴るという仕掛けが。音に合わせてピョンピョンピョン。小さな子どもでも遊べるコーナーが充実しているので、みんなで楽しむことができて夏休みにもぴったり。

Mulabo!
住所:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目3-8
TEL:045-227-3011
開館時間10:00 ~ 17:00(ラストオーダー 16:30)
開館日:火曜日~土曜日、休館日:日曜日、月曜日、その他村田製作所の休業日
都合により営業時間の変更や臨時休館をさせていただく場合がございます。ウェブサイトのお知らせをご確認ください。
入館料:無料

●電車でのアクセス
みなとみらい線新高島駅より徒歩約5分
横浜市営地下鉄ブルーライン高島町駅より徒歩約12分
JR横浜駅・桜木町駅より徒歩約15分
●バスでのアクセス 横浜市営バス「みなとみらい4丁目」下車すぐ
※駐車場・駐輪場 なし(公共交通機関をご利用ください。)
https://mulabo.murata.com/

15:00 S/PARK Cafeでほっと一息のスイーツ休憩

Mulabo!を出た3人は、徒歩3分のところにあるS/PARKへ。頭と身体を使ったご褒美にS/PARK Cafeのスイーツを食べながら小休憩。この日のスイーツは、ガトーショコラとブランデーがアクセントに効いたちょっぴり大人な味わいのサンマルク。和來わこちゃんはハチミツプリンをチョイスして外のテラス席へ。

暑い夏にぴったりのスムージーは、ケールやセロリ、キウイ、パイン、オレンジジュースといった野菜と果物をベースにしたものと、いちごとオレンジジュースをミックスした2種類。栄養満点でヘルシーなドリンクとスイーツで、“美味しい” をシェアする至福のひとときにご満悦の3人。

16:00 S/PARK Museumオリジナルのワークシートに挑戦

最後に向かったのは、見て、触れて、「美」のひらめきと出会うS/PARK Museum。S/PARK内で貸出をしている音声ガイド端末を活用しながら、化粧品にまつわるサイエンスやアートを体験的に感じることのできる空間となっている。

この夏は来場者に向けて、「洗顔」「肌のお手入れ」「香り」について学ぶことのできる展示と連動したワークシートを配布しているということで、ワークシートを受け取ってさっそく挑戦。ワークシートはS/PARK Museumの展示コーナーの中から、「Face Wash」「Skincare」「Fragrance」のカテゴリーに絞った3種があり、穴埋め形式のクイズの答えを展示から導き出すというもので、夏休みの自由研究にも活用することができるそう。

最近メイクにも興味が出てきたという芽幸めいさちゃんは、「スキンケアとか、今気になっていることを知れるのがうれしい」と笑顔でコメント。

それぞれのコーナーには、テーマに合わせた体験型の実験装置などもあり、美のインスピレーションに触れることができる。「Fragrance」のコーナーにある、グレープフルーツ、ベリー、バラ、スズラン、はちみつといった香りをブレンドして調香体験ができる装置がなかでも和來わこちゃんのお気に入りのようで、「わたしの好きなにおいができたよ!」と自分の好きを詰め込んだ特製の香りを2人に披露してくれた。

多角的なアプローチによって、美肌の秘訣や化粧品の役割についてより深く理解をすることができた3人。答えを書き込んだワークシートは、受付でノベルティのステッカーと交換することができる。

うれしいお土産を手にして、3人のサイエンスツアーはこれにて終了。大人も子どもも楽しみながら巡ることのできる、みなとみらいで夏休みの思い出をつくるのはいかが?