FEATURE: S/PARK Studio

快活な一日をはじめるための、ヴィンヤサフローヨガ


「アクティブな美しさ」に着目し、ランニングとエクササイズのレッスン プログラムを展開するS/PARK Studio(エスパーク・スタジオ)。「美」を専門として先進し続けてきた資生堂の研究所であるS/PARKならではの特性が詰め込まれた、エクササイズ/ランニングスタジオだ。そこで展開されているプログラムのひとつである「ヴィンヤサフローヨガ」のレッスン風景とその内容をお届けする。


「ヴィンヤサ」とは「呼吸とともに動く」という意味を持つサンスクリット語。このクラスでは、ヨガの基本である太陽礼拝をベースとした動きと呼吸とを調和させていきながら、身体のあらゆる所に意識を向けていく。担当するのは、ヨガインストラクターの高松いくさん。


前半はテンポよくポーズを取り、気持ちよくストレッチしながら全身を動かしていく。「こうじゃなきゃいけない、ここまで(足や手が)曲がらないと完成形じゃない、ということではありません。一人ひとり、身体のつくりも、食べているものも違うから、関節の柔らかさや可動域が違うのは当たり前ですよ」と、高松さん。


すっかり身体が温まり、クラスの後半に差し掛かってくると、高松さんは少しチャレンジ性の高いポーズも取り入れていく。特に「マトリックス」と呼ばれる、この日最も難易度の高いポーズに挑戦する際には「これは、無理です!」などとマットに崩れ落ちる人が続出。それでも、談笑を交えながら高松さんにサポートをしてもらい、最後にはしっかり全員がポーズを完成させた。そうして迎えたレッスンの終わりには、始めに高松さんの「マトリックス」のお手本を見たときの絶望感と、そこからポーズが取れたときの達成感を共有できた気がして、参加者全員に和やかな雰囲気がただよった。


「『ヴィンヤサフローヨガ』という名前のクラスにはなりますが、私はその日に来てくださったみなさんを見て細かい内容を決めます。今日は男性の方が多かったので、股関節周りをほぐしてあげることに重点を置きました。柔軟性というところでは男性の方が女性に比べて低い傾向にあるんです。それから特に男性の方は『やりきったぞ!』という達成感がモチベーションになっていくかなと思い、『マトリックス』にチャレンジしてもらいました」と、高松さん。クラス前半はこの後のそれぞれの仕事と一日のために身体をほぐし、後半は少し難しそうなポーズに挑戦することで「やる気スイッチ」を入れる。そんな意図があったと、教えてくれた。


朝の時間帯にゆったりとした動きだけを行うと、副交感神経が優位になり眠たくなってしまうこともあるそう。「このクラスでは、やる気のスイッチである交感神経を優位にしていきます。朝に身体を動かすと、その後の一日の過ごしやすさがまったく違ってきますよ。歯を磨いたり顔を洗ったりするように、気軽に、継続的にヨガをしていただきたい。ラジオ体操みたいにしていくのが私の目標ですね」と語る高松さん。

クラス終了後にはS/PARK Cafeのフレッシュなドリンクがふるまわれ、参加した人たちはそれを片手にイキイキとした笑顔でそれぞれの次の予定へと向かって行った。


「ヴィンヤサフローヨガ」は毎週水曜日の朝に開催されている(2019年8月現在)。一週間のちょうど折り返し地点である水曜日は、朝から身体を動かして週の後半をより充実させてみてはいかが?